日曜日

中国拳法その2

友達とカンフーシューズを揃える約束をした俺は貯金箱からお金をだして、街まで買い物に行った。

中国雑貨店に入って店員に聞いてみたもののそっけない答え。

どうも在庫がないようだ。俺は2人の靴の寸法を言って、入荷したら電話をもらえるように話した。色は黒を頼んだ。


1週間くらいで電話があった。俺は店に出かけて黒いカンフーシューズを買った。うれしかった。とても軽くて履きやすかったが、歩くのには向いていないようだ。靴底が薄すぎるのだ。

俺たちは、いつもの体育館の裏で練習することにした。
新しいカンフーシューズを履いて…。

「あちょー!」「たーっ!」「うおちゃーおー!」
俺たちは掛け声をだして練習をはじめた。

しかし、あることに2人は気がついた。
攻撃をするのは、映画を見て覚えたが受け技ができないのである。

突き技や蹴り技の真似はできても受けて反撃するということの真似ができないのであった。受けられないのでとても痛かった。

「おーいちゃー、いてててて!」体がきしむようであった。

次回へと続く

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